2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

沼地のある森を抜けて

著者の『西の魔女が死んだ』『家守奇譚』と読んで、こちらの作品を手に取りました。代々受け継がれてきたぬか床から、たまごが産まれてくるあたり 『家守奇譚』で経験した “不思議だけどこの本の中では普通” な感覚が ぼちぼち蘇りながら読みすすめて行くと…

発達障害に気づかない大人たち

本当に助けを必要としている人にとって、手を差し伸べてくれる一冊だと思う。けれど、それをずるく利用する人にとっても都合のよい一冊にもなっている気がする。受け手側の良心が問われる。 (祥伝社新書237)" title="発達障害に気づかない大人たち(祥伝社…

フィンランド 豊かさのメソッド

何冊か、他のフィンランド本を読んだ後だったので、特に新しい情報は無かったけれど、やはり “日本人的な日本人にとって、さほど(比較的に)苦労なく理解しあえそうなイメージの国”、という印象は変わらず。そういえば、日本人としては割と普通に発する「う…

家守奇譚

参りました。 この本に逢えたことを神に感謝します、おお神よ!くらいの勢いで。 以後、我が本棚に鎮座し続ける一冊になるでしょう。 主人公が、かくかくしかじかの事情により、 あるお家の家守として暮らしているうちに、 お庭の植木、ひとつひとつが主役に…

なぜ記憶が消えるのか 神経病理学者が見た不思議な世界

Amazonでおすすめ欄に掲載されて、興味深いテーマだったもんで 図書館で予約したら、既に区立図書館の「保存庫」にしまわれていた。 取り寄せてみたところ、23年前に出版された本と知りました。 本物の精神科医による本。各章は、病名ごとに設定されている。…

映画字幕は翻訳ではない

いよいよ読んでしまいました。 以前通っていた映像翻訳学校で「読みましたよね?あたりまえですけど?」と 言われてからというもの、常に(隠れ反抗期継続中)のかわいくない生徒の自分は、 完全にこの本を手に取りたくなくなり、今日まで距離を置いていた一…

西の魔女が死んだ

映画化されたことで話題になって知っていた本。 この作家さんを気になりつつも、なかなか手に取る機会がなく 今回はじめて読みました。完全にはいりこんでしまった。しまったなあ。 「西の魔女」は英国人のおばあちゃん。語り手は13歳の孫娘「まい」。 そ…