『英米小説の読み方・楽しみ方』
アメリカのドラマのストーリーのなかにチョイチョイ登場する、
メルヴィル著『白鯨』という古典文学が、いい加減 気になりすぎるので、
そろそろ実際 手にとることにしました。
またしても(なんで学生時分に読んでおかなかったんだか)と
後悔しきりですが、先に立たず。しかし知識が無さすぎるので
解説してくれる本を探していて、こちらに辿り着きました。
先に述べたとおり、目的は『白鯨』について
知ることでしたが、他の章もかなり興味深く、
読書ビギナーの自分がこの一冊を読み終わる頃には、
メモやらブックマークがいっぱいになってしまった。
申し遅れたけれども、こちらは、東大教養学部(通称「駒場」)での
英米文学に関する講義をもとに書き下ろされた本。
各作品の時代背景や、読み解き方、似た背景を持つ本との比較や
後の世代に影響を与えた作家・作品など、タイトルどおり
“英米小説の読み方・楽しみ方” を解説してくれています。
個人的には、エドガー・アラン・ポーの「アナベル・リー」の章、
『白鯨』章、それと『風と共に去りぬ』と『アブサロム、アブサロム!』の章が
我が脳に刷り込まれました。
ちなみにハプニング的に、カズオ・イシグロの "The Remains of the Day"
について解説の章があり、ちょうどこの本を手に取る直前に
(この話をどう読んだらいいのかしら)と途方に暮れて放置していたので、
おかげさまで再度読む気が戻った次第です。
- 作者: 林文代,巽孝之,斎藤兆史,丹治愛,田尻芳樹
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/02/25
- メディア: 単行本
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