トーキョーノーザンライツフェスティバル 2012 

実はこの “北欧映画祭” が毎年催されていたことを知らなかったのです。
昨年末からアンテナを映画方面に張り始めて、
Twitter経由で拾った情報が発端でした。
 
“北欧映画祭” といえば、、と本棚をガサゴソ捜したところありました。
その名も「北欧映画祭1997 / NORDIC FILM FESTIVAL 1997」パンフレット。
この時は、カウリスマキ監督の『浮き雲』を観た記憶。

パンフレットを見ながら今頃気付いたんですが、
アイスランド映画精霊の島(Devil’s Island)』は
1997年の北欧映画祭、2012 TNLF の両方で上映されたのでしたか。
2度に渡り、観損ねました(がっくし)。
 
さておき、翌年は “北欧映画祭” が無いなぁと思いながら
なんとなく忘れていたので、「北欧」という括りはもう
何か別のものになったのかと勝手に思って諦めていたのでしたが
今年、ふたたび出逢えました。喜び勇んで行ってきました。
 
トーキョーノーザンライツフェスティバル 2012
http://www.tnlf.jp/index.html

 

15年経って少し大人になったので、チケット3枚買いました(まだせこい)。
今年観た作品は3本。
 
2/11『バックヤードアイスランド

正直、初期のビ◯ークは好きなものの、現在ではもう遠のいていたり
シ◯ーロスのライブでは(心地良過ぎて)寝てしまったりで、
アイスランドの音楽はきっと皆ああいった環境音楽寄りなのだろうと
思い込みつつも、まぁちょっと音楽モノの映画だし観てみようなんて
軽い気持ちで足を運んだのが運のツキ。今ではサントラ盤ヘビロテです。
DVDも買っちゃいました。ステージやPVでしか観れない、遠い国の
彼らのオフな顔は貴重すぎる。
 
上映後のイベントで小倉悠加さんによる関係者のインタビューや、
アイスランドのミュージックシーン解説も聴けたのが
私の今のハマりっぷり助長の一因かと思われます!素晴らしい企画!
もし “バックヤードシリーズ” が製作されたときは、また是非 TNLF で観たい!
 
2/17『マンマ・ゴーゴーアイスランド

実は、本作の監督のことや、本作に繋がる『春にして君を想う』に
ついての知識ゼロのまま観てしまいました。監督の実体験をもとに
作られたというこの作品、実は今の自分にもかなり重なるために、
現実逃避したいとに「観たい」と思える内容では無かったのだけど
いつかは、監督のように振り返られる日がくるのかな。
 
2/17『シンプル・シモンスウェーデン

本当は 2/11 のオープニングに観に行こう!と考えていた大本命。
都合により、クロージングでの観覧になってしまいましたが、
むしろ締めくくりに最高の作品でした!
 
スウェーデンらしいカラフルな色味に、コミカルな台詞まわしに、
テンポの良いストーリー展開。そして、優しいお兄ちゃんとシモン。
話はどんどん "シモンの大冒険” のような展開になってきて、
楽しい方向に向いていた針が、徐々にシリアスな方向へ傾いてきて
やっと、この映画には「アスペルガー症候群」という名の病が
ベースにあったことを思い出しました。一気に切ない気持ちに
なりつつも、最後は思いがけないエンディングに、泣き笑いして
帰ってきました。素敵な映画に出逢えたことに感謝しつつ。
 
あと、各上映回の最初にオーレ・エクセルの短編作品上映が
またひとつの楽しみになっていました。これもいい企画ですね。
 
来年は全部観まくれるように、500円玉貯金はじめます!