人はなぜ恋に落ちるのか?

副題が「恋と愛情と性欲の脳科学」だったもんですから、
きちんと脳の研究をベースとして語り進められる本なのかと
思って手にとりましたらば、ちゃんと研究結果が元にはなっているのですが
間に差し込まれる引用が甚だ多く、途中で結局何を言っているのか、
さらには、何度も同じ話を聞かされている(読まされている)気分で、
こんなにねちっこい本からは一刻も早く離れたくてムリヤリ斜め読み。
 
興味深い箇所も、ちょいちょいあったんですよ。例えば

ーーーしかしその聡明さを保っていられたのも、漆黒の黒髪にちなんで「夜」を意味するライラという名をつけられた少女と出会うまでのことだった。

へぇ!そういえば、ドラマ『デクスター』に出てくる“ライラ”は黒髪だなぁ、とか、

そして恋人の長所にたいしては、現実をはるかに超えて評価し、溺愛する。心理学者が「ピンクレンズ効果」とよぶように、色メガネを通して見てしまうのだ。

「色メガネ」は、万国共通なのか!“ピンク”だとむしろ、エロメガネでは、、とか、

おもしろいことに、妊娠しやすい女性は、ユーモアのセンスあふれる男性により惹きつけられる傾向にある。

。。。自分はいつもユーモアの欠如はなはだしい奴にしか興味を示してこなかった、ということは、、とか考えました。
 
それ以上何も思わず。題名に対する答えも、脳内成分のはなしが
途中ちょいちょい出てきていたけど、まどろっこしい引用が始まると
気が遠くなってぜんぶ忘れてしまった。
 
ねちっこく色々こねくりまわして話すのを聞くのが好きなひとには
きっと、たまらない一冊でしょう。
 
竹を割りに山へ行きたい。

人はなぜ恋に落ちるのか?―恋と愛情と性欲の脳科学 (ヴィレッジブックス)

人はなぜ恋に落ちるのか?―恋と愛情と性欲の脳科学 (ヴィレッジブックス)