古書の来歴

こちらの本が第2回翻訳ミステリー大賞をとったのは去年で、この文庫本 上・下巻が書店で平積みされていたので、気になって読んでみました。

物語はオーストラリア人の古書鑑定家がサラエボに降り立つところから始まる。鑑定する書は、砲撃の最中、イスラム教徒の学芸員が命がけで守ったというユダヤ教の書サラエボ・ハガダー。

正直に申せば、この時点で既に世界史や信仰に関する知識に乏しい残念な我が脳は、ぷすぷすと音を立てて煙をあげていたのですが、どうにもこうにも、続きが読みたくなってしまうトラップがあちこちに仕掛けてあって、脳みそ煮立てながらも読み終えてしまいました。

ネットに多数あげられている書評を読みながら、ああそういう歴史的背景があってこうなってそれなのか、というような一人補習授業を行っている次第です。

世界史、勉強しなくては。。

古書の来歴

古書の来歴

ちなみに「焚書(ふんしょ)」という言葉を、この本で学びました。