フィンランド語は猫の言葉

フィンランド語は猫の言葉

フィンランド語は猫の言葉

 
ずっと見ていたくなるほど可愛いキッサ君とヒーリ君がカバーに佇む本。
「キッサ」はフィンランド語で猫、「ヒーリ」はねずみを表すそうです。
一気に読み終えたあと、しげしげと手に持ったまま見つめてしまいました。
 
本のタイトルの由来は、著者が渡芬中に書いたコンクール用の論文の題名。
フィンランド人は、相づちに「ニーン」と言うことからきているようだ。
最近ちょっと話題のフィンランド大使館の公式ツィッターアカウントの
中の人によると「フィンランド人は日本人ほど相づちをうちません」らしいので
いつかネイティブの人にであった時に、確認しておかなくちゃな。
 
さておき、内容。
著者の稲垣美晴さんのフィンランド留学記、といえば簡単ですが
今ほど同じルートでの留学経験を持つ先人が多く存在しなかった時代。
振り返れば、一冊のおもしろい本に仕上げられるけれど、
当時はきっと、相当な努力をなさったに違いない。
 

「あっ、とろろろろろろろろろろろろこんぶが入ってる!」

 
ぜひ、そんな風にうっかり巻き舌ってみたいものです。
 
しかし文章がおもしろ過ぎるせいで、いいんだかわるいんだか、
複雑なフィンランド語に対して、拒絶感よりも親近感を抱いてしまった。
きっと近いうちに「フィンランド語を勉強する!」とか言い始めるだろう。
 
ともあれ、下記は本の中に登場した本などのメモ。
いつか読んだり聴いたりしておかねば。
 

 
あと、建築家のアルヴァー・アールト氏は知っていたものの
我が脳内にて、フィンランド出身というデータをスルーしていたようで。
なぜかずーっと捨てられずに保管していた2002年の X-Knowledgeムックの
Vol.1はまさしくアールト特集。確かにフィンランドって書いてある。
わたしの目は、ふたつの節穴だったというわけで。。