歴史をかえた誤訳

またしても、自らの進む道が恐ろしくなるような本を手に取ってしまった。
なかなか薄い文庫本サイズだったので、通勤朝晩で読み終わるかしらん、
なんて軽く思っていたら、いちいち(ハッ)とさせられる内容満載で
読み終わった本日すでにグッタリ。
 
「日本はほえるライオンではなく、ハリネズミになりたい」発言を
日本語から英語への翻訳について。日本のイメージの “ハリネズミ
そのままのものが生息しないアメリカ人にニュアンスを伝えるには。
 
イコールのものが翻訳先に無い場合、 、、考えただけで怖い。
語り手の文化か、受け手の文化か、どちらに軸を置くべきか。
 
もう、モールス信号とか手旗信号とかが世界共通語になればいいのに。
 
 
ともあれ、現実逃避してばかりいられないので、
本の中に登場した参考文献で気になったものをメモ:
 
・『超明快訳で読み解く日米新ガイドライン日本評論社
・『不実な美女か貞淑な醜女か』米原万里著(新潮文庫
・『やがて哀しき外国語』
・小説『黒船』吉村昭著(中公文庫)オランダ通詞 堀達之助の話
・『訳せないもの』(サイマル出版会
・『翻訳を考えるー日本語の世界・英語の世界』中野道雄著(三省堂
・"Men Are from Mars, Women Are from Venus" by John Gray (HarperCollins)
 
シーボルト事件も、後日ちゃんと調べておこうと思う。
 

歴史をかえた誤訳 (新潮文庫)

歴史をかえた誤訳 (新潮文庫)