「分かち合い」の経済学
け、経済学については、かすりもしたことのない人生を送ってきたのに
何かの検索サイトで、オランダの“ワークシェアリング”から(何故か)
ひもづけて紹介されたので読んでみました。
いわゆる経済学的な分析の章は、白目で読んでしまったので
正直あたまに入ってはいないのですが、一応付箋をつけたところをメモ:
- スウェーデン語の「omsorg(オムソーリ)」
- ケインズ的福祉国家
- 「小さな政府 (Limited Government)」「夜警国家」
- 「大きな政府」
- 「福祉国家 (Welfare State)」「(Warfare State)」
- ジニ係数(格差や不平等を計測する際に使われる数値)
- 「パクス・ブリタニカ」「パクス・アメリカーナ」
- 重化学工業、軽工業
- 新自由主義 (New Liberalism / Neoliberalism)
- "財政" とは Public Finance の翻訳語
- "社会(Society)" の語源はラテン語の "仲間(Socius)"
- デンマークがすすめる「フレキシキュリティ(flexicurity)」
- スウェーデンの「リカレント教育」
- スカンジナビアにおける「welfare」→「workfare」→「welfare to work(働くための福祉)」への発展
- 2種類のワークフェア:新自由主義型(近年の日本が採用)と能力開発型(スカンジナビアが採用)
- 「所有欲求」を充足すると「豊かさ」を、「存在欲求」を充足すると「幸福」を実感
- 工業社会とは「存在欲求」を犠牲にして、「所有欲求」を追求してきた時代
- ローマ法王による教示「レールム・ノヴァルム(Rerum Novarum)」
- 1991年 ヨハネ・パウロ二世の副題「社会主義の弊害と資本主義の幻想 (Abuses of Socialism and Illusions of Capitalism)」
- レオ13世の副題「資本主義の弊害と社会主義の幻想(Abuse of Capitalism and Illusions of Socialism)」
細かいことはよくわからなくても、物心ついたころから、
肉体労働の人達よりも、会社勤めの人達の方が、
社会で優遇されていると自然と思うようになっていた。
自分の育った環境はどちらかというと前者が多い地域。
社会で優遇されるということは、地位も上なんだろうと感じ取り
自然とデスクワークの仕事を探して、職に就いて現在に至るのだけど
いつも心のどこかで、(どうして汗水たらして働く人達は
会社勤めの人達と同等の保障が与えられていないのだろう)と
思っていました。でも、肉体労働の人達も、会社勤めの人達も、
今の状況が当たり前みたいにしているし、そういうもんなのか、と。
それからちょっと諸外国に興味を持ち始めていろいろ探るうちに、
世界中どの国も同じかというと、そうでもないよ、ということを知り
だったらどっちの方が、皆が幸せにしているか考えるようになりました。
あと、自分が、どっちの方が(精神的にも経済的にも)幸福を感じるか。
「これが当たり前」と思っているうちは、その中でどうするか
ひたすら考えるしかないけど、世界中にはそうじゃない選択肢もあるんだよ、
ということを知る機会は、全ての人間に平等に与えられるべきだと思う。
どんな経済状況にある子供でも、充分な教育を受けられる社会になってほしい。
この本の内容とはズレたけど、そのようなことを読後に考えました。
- 作者: 神野直彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: 新書
- 購入: 11人 クリック: 102回
- この商品を含むブログ (32件) を見る