マックス・ハーフェラール

オランダ関連本を手に取ると、必ず話に登場するので読みました。
オランダ語で書くと Max Havelaar というつづりのようです。
蘭領東インド(ほぼ現在のインドネシア)での強制栽培制度や
現地住民からの強制搾取を、オランダ自身の内部から告発するという
フィクションをバレやすく装ったノンフィクション本でございました。
本国では「アンネの日記」と同じくらい、多言語に訳され
読まれ続けている古典文学の一冊だそう。 
  
フェア・トレードで知られるオランダの会社の名前 “マックス・ハヴェラー” は
この本のタイトル(本の中で告発をする副理事官の名前)からとられたそうで。
このマークはしばしば、フェアトレードのコーヒー豆の袋で見かけますね。

 
ともあれ、読み進めるには最初の「訳者はしがき」や「訳者あとがき」を
読まないと何がなんだかワケがわからないはず。律儀な話の進行は
まるでのぞめない今作でしたが、根底に有るテーマに於いては、
どの本を読んでも、オランダ人像がブレ無いことに気付きました。
 
駆け足で読み終えてしまったので、またいつか、
余裕がある時にゆっくり再読することにします。
 

マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売

マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売

だいたい、分厚すぎるんだもー