記録の習慣、再開します。 

昨年秋頃に、フランス人の生活について書かれた本を読んでから
自分の生活環境やモノに対する考え方が少し変わってきました。
自分を知っているから「要るもの・要らないもの」が見えてくる、という話。

お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人 (講談社文庫)

お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人 (講談社文庫)

 
本の内容については世間では賛否両論、全てのフランス人がそうではない!と
厳しい意見がネットに投稿されていますが、少なくともこの本を良い方にとった人は
全てのフランス人がどうとか、そういうことを気にいったのではなくて、
こういう考え方は素敵だな、という部分に興味をもったのではないかと思います。
 
それから「要らないもの探し」がマイブームとなり、部屋を見渡して
(あれはもう必要ないな、これもどうなんだろう)と、目につくものを
どんどん処分して回りました。うっすら部屋が片付き始めた時期です。
 
その頃くらいから、モノだけでなくて、生活習慣についても考えるように。
「自分に夜更かしは不要」と判断し、早寝・早起きを定着させました。
太陽が昇るころには窓を全開で、おでこに朝陽をガンガン浴びています。
 
それはさておき。
 
朝はラジオ・晩はCSで海外ドラマ、の生活をしているので流行には疎いです。
去年の年末に、やっと「断捨離」を知りました。著者の方がゲスト出演された
ラジオ番組を偶然聴いたのが出会いです。
新・片づけ術「断捨離」

新・片づけ術「断捨離」

 
丸の内OLのように、鼻息荒く、この著者の方の講演会に足を運んだり
○○ニストみたいなコピー人間になるつもりは毛頭ないのであれですが、
私の中では、先の「フランス人的な考え方」と線で繋がったのでした。
 
 
これまでいつも考えがフラついていたので、あっちの人間になりたい!と思えば
あっちの人間に必要なグッズを買いそろえ、こっちの生活もいいかも!となれば
こっちの生活を謳歌している人と同じものを買い足していました。おかげさまで
部屋の中は(ここに住んでるのはどんな人?)と不思議になるような品揃えでした。
 
自分の方向性が定まらない・自分を知らないから、自分が本当に必要とするものがわからない
典型的なタイプだったのだと思います。“断”ち切って“離”して“捨”てるには、
自分の方向性を決めて、必要なものを知ることから始める必要がありました。
 
ここ数年、苦行のように自分を追い込んできましたが、きっと一旦人生を
リセットするために必要な期間だったのではと今では考えています。
昨年末くらい、ちょうど「フランス人」の本に出逢った頃から、
それまで目の前にたちこめていた霧が、薄くなってきたように思います。
まだ真夏の太陽のような眩しさはないけれど、日の出の朝もやの
(さあ今日も一日がんばろう!)という雰囲気を感じています。
 
SNSでつけていた日記も、苦行のごたごたで付けなくなってしまって
当時どんな気持ちで毎日すごしていたのかが思い出せないのが残念です。
人間はどうしても自分に都合のよいことしか記憶にとどめないから、
日記は記録としてとても有効。楽しい日記を読めば、楽しかった気持ちが蘇るし
辛かった日記を読めば、同じ鉄を踏まないように回避策を考えられる。
そう思って、今年からまた日記をつけようと考えた次第です。
 
基本は日々の生活記録。まじめに人生と向き合っているかの確認作業ですが
明日・来週・来月・来年の自分に少しでも役に立てられるように記録します。
 
という長い決意表明でした。