熟慮中

 
近頃、わりと深く物事を考えるようになったようです。
 
なにごとも飽きやすい性格の自分には、派遣社員という
自由気ままなワークスタイルが合っていると思っていました。
 
1年半前迄は、3年満期の製造業系派遣会社を通しての派遣のお仕事だったため、
いつも“3年”の期限におびえて、(次回の更新では新しい仕事紹介あるだろうか)とか、
このまま一般事務を続けて、年齢を重ねていって良いのだろうか、とか、
猛烈な不安感に襲われて、周囲の驚きをよそに、突然契約を終了し飛び出しました。
6年間、のびのび遊んで自由に働かせてもらっていた、それはそれは
なまぬるい環境に別れを告げたのです。
 
その後、同じく派遣ではありますが、ひとまず財務・経理系で経験を積むべく、
外資系の貿易会社でのお仕事に就きました。未経験でもいいよ、といって
くれたのが理由です。
 
そこで働きはじめてから、めくるめく不況時代が始まり、物流量も減り、
職場のスタッフもどんどん切られ、処理量が減ったとはいえ、
主要処理要員が自分ひとりにされてしまいました。派遣なのに。
 
まだ、会社のしくみや、ほかのいろいろが見えてくる前には、
派遣社員から正社員になった人々の成功例などを聞いては、
正社員の話をもらえるまで、頑張ろうなどいう儚い夢も。
 
いろいろはしょると、もう今ではそんな夢は寸分たりとも見ちゃいないのです。
あんな「おなかがすいたらケーキを食べればいいじゃない」的な上司の下では
働きたくない。仕事能力が高いひとがどんどん去っていくような会社では、
正社員になりたくない、と心から思っている昨今です。
 
1月からはチーム人数がまた一人減り、新たな負担が。派遣なのに。
ぼんぼんの新入社員は、入社半年で、2度も一週間の休みをとりました。
同じ「おなかがすいたらケーキを食べればいいじゃない」的な感覚を持つ社員には
さぞ居心地の良い職場なんでしょう。厳しいことを言う上司も居ないし。
勝手な意見をわめきまくることををたしなめる同僚もいない。外資恐るべし。
私には、それらすべてが理解できんのです。
 
 
おそらく、3年前くらい、不景気でもない頃であれば、迷う事も無く
いまの仕事をばっさり辞めていただろうと。しかし今の自分では
鼻息荒く新しい仕事を探しまくる体力も経歴も資格も無く、ほぼ無力。
更にはこの大恐慌に、船を漕ぎ出す勇気もありません。
 
だから今の私ができることは、船出に向けた体力づくりと資格取得。
日々のいやなことで体力を消耗しきってしまうと、船出もできずに、
そのまま「ケーキを食べればいいじゃない」な彼等の下働きで、
貴重な人生を無駄に過ごしてしまう。それだけは絶対に避けねば。
 
そして、彼等におさらばするのと同時に、派遣社員というステータスにも
おさらばするのが、いまの目標。ほぼラストチャンス。
 
という、とりとめもない話を文化の日に書き留めてみました。