手紙

 
さきほど突然、すっかり忘れていたものが出てきた。
去年 1/17 の自分から同年誕生日の自分への手紙である。
 
何を書いたのか、すっかり忘れてはさみで封を開けてから
日付で内容を思い出した。そうだ泣きながら書いたやつだ。
 
ああもう苦い恋の思い出を事細かに書き綴ったので
読みながらまた辛い事思い出すんじゃないかと一瞬迷ったが
まぁ今日これを見つけるのも何かの縁なので、と読み出すと
なんだか笑いが止まらない。当時の自分の記憶たちは既に
何かの映画を観たのと変わりなく、場面場面が浮かぶだけ。
不思議なくらいに他人事であった。
 
90%悲劇のヒロインの視点で構成されているこの手紙ですが
残りの10%の部分では、かなりの核心が突かれている気が。
 
面白いから追記して、今年の誕生日の自分宛てにまた封をする。
こうして大事なことを忘れずに未来の自分へつなげていこう。