幻想

okaden2007-07-29

 
半年前、身もだえするほど辛かった思い出と
本日ふいにすれ違う。かなりの偶然の出来事。
 
うなり転がり地団駄踏んだ理由であるその人は
私の記憶にある容貌とはちょっと違っていた。
 
でも思いおこせば、確かこういう姿だった。
けっして本人何ら変わっていない様子。
私の底なしの想像力はすごいもんで、先方を
憎みながらも男前に仕上げてしまっていたようだ。
実におかしな現象だと思いつつ。
 
相変わらず、ぷーんとした顔して歩いていく後姿を
とりあえず角まで見送って、禊ぎを済ませた気分で
わたしもそこから、ぷーんとして去ってきてみた。
 
ほんとに時は何でも解決してくれるもんだな。
ほんとに時は何でも。