ココロメモ

謝罪とは何か理解できないのに「(謝罪を)せよせよ」
というのは、無理なことだったのでしょうね、と言った
教授の顔が忘れられません。ココロに鈍く重く残る。


親御さんは憤って一刻も早い極刑を、と語っていた。
確かに、同じ目に遭わせてやれば一瞬スッキリするかも。
再発を防止するために犯人を犯罪心理学の研究材料として
生かしておくほうがいい、などという効率的な考え方も
世の中にはあるけど、そんなんじゃなくって、
こんなこと言ったら、もしかしたら宗教的な発想と
とられるかもしれないけれど、
極刑を執行することで、自分の大切な子どもが眠る世界に
また奴を送り込んでしまうことになるのではないかな、と。
むこうの世界で、また奴に遭遇させてしまうかもしれない
ということは怖くないのかな、と。


なんとなくそんなことをおもいながら、教授の悔しそうに
悲しそうにうつむく顔を思い出してみた。