日野散策 〜前編〜
一番大事なところをまわりきれなかったので、後日後編を実施。
予定と実施の差分は 08月11日 と見比べるべし。
JR 日野駅 奇跡的に 14:00 集合
１．駅近くの日野観光センター
・パンフレットをしこたまもらう
・新選組フェスタin日野 シャトルバス１日フリー乗車券購入
２．宝泉寺
・入り口にて、低空飛行の蝉に体当たりをくらい寿命を縮める
・ラブリーな巨大灯篭を発見（ハート柄）
・井上源三郎氏の顕彰碑を参る
３．八坂神社
・途中で切れている巨木を見上げる
・天然理心流の奉納額は日曜日の公開のため見れず
・お茶のおもてなしが受けられるのもやはり日曜日だった
４．日野市ふるさと博物館
・土方・近藤・総司の手紙（複製）を見る
（総司の手紙は「山南さんが切腹をした」と里に伝えるものだった）
・佐藤彦五郎家の家宝(?)である刀を見ていたら、館員の方が説明
・近藤・土方ポストカード、携帯クリーナを購入
５．日野宿本陣（旧佐藤彦五郎宅）
・新選組フェスタ以前は、蕎麦屋として使われていたそうだ
・歳三が昼寝をした４畳間に座る
・総司がしこをふんだ板の間を見る
・市村鉄之助をかくまった部屋にて感極まる（こうもりの釘隠し）
・佐藤家の子孫の娘婿という方から、市村の逸話に関する秘話を聞く
６．万願寺メイン会場
・なぜかポニー園があった
・NHK 大河ドラマ館にて三谷幸喜のサインに腹を抱えて笑う
（次点は山本太郎。他にもやはり皆、字は体を表すようだ）
・ソフトクリームを食す
（ソフトクリームの種類にもそれぞれ役割が決まっているようだった
近藤（抹茶）、土方（黒ゴマ）、総司（バニラ）、源さん（チョコ）
微妙に記憶に自信は無いが、そんなかんじ。）
・歳さんとプリクラを撮る
７．高幡不動尊
・紅い塔を見やる
・おみやげやさんにて歳三まんじゅう、誠瓦せんべいを購入
８．幕末めし処・池田屋
・山南丼（むぎとろ）を食す。友人は土方丼（まぐろたたき）を。
９．MARRONNIER 高幡不動駅前店
・高幡ロール(850円)購入。味は昔懐かしい味のロールケーキ。
１０．日野駅
・解散
４の 日野市ふるさと博物館 で刀をじっくり眺めていた。すごい鋭利。
刀本体の金物単体の柄の部分には、なにやら文字が彫ってあった。
説明員の方によると、当時は名刀と呼ばれるものほど実際に人体で
試し切りを行っていたのだという（試し台は斬首刑になった人体）。
刀の柄に彫りこまれているのは、その“試し”を行った人間の名前。
当時それを家業としていた有名な一族がいたそうで、彼らを描いた
有名な小説もあったようだ（聞いたけど忘れてしまった、思い出したい）。
しかし一族の最期、末裔は身を隠すようにして追われて終わったようだ。
５の 日野宿本陣訪問 は、この日一番の思い出となった。
いくらなんでも蕎麦屋はちょっと。。こうしてちゃんとした施設に
戻ってほんとによかった。ぜひ、このまま維持して欲しいものだ。
説明員の方によると、当時の武家屋敷には“釘隠し”がよく用いられて
いたのだそう。この佐藤邸でも２種類の釘隠しが用いられており
表玄関右奥の二間だけは、その釘隠しがコウモリを象っている。
それ以外は菊。ではなぜ二間だけコウモリかというと、そこは
歳三が使いによこした市村を匿っていた部屋だからだったそうで
「コウモリ＝佐藤家以外の人間は立ち入り禁止」の印なのだと。
市村はその部屋で２年間(３だったかも)隠れて過ごしたという。
たったこの４畳半と６畳の間に２年間。感慨深く立ち尽くした。
さらに 本陣 では佐藤家末裔の娘婿の方からお話を伺うことができた。
市村鉄之助が歳三からあの有名なポートレイトと手紙を預かって
函館から江戸へ戻る様子、また佐藤家に着いた後に庭から中を
窺う様子などを、司馬遼太郎が『燃えよ剣』の中であそこまで
鮮明に描けた理由。それはどうやら佐藤家に家宝として伝わる
書物を、こっそり司馬遼太郎に見せたからだという。その書物に
市村のことが事細かに書かれていたのだそうだ。それは
佐藤家門外不出の品で、近藤・土方の有名なポートレイトの現物と
一緒に保管されているとのこと。今回、家宝とはこういうものを
言うのですな、と初めて納得した。江戸の宝であり、国の宝です。
あと同じく『燃えよ剣』の中では、歳三が市村をかわいがった理由は
市村が総司の面影を持っているからというようなくだりがあったが、
それはどうもフィクションであったもよう。基本はやはり、16歳と
いう若さでの参戦を不憫に思ったから、という説が有力のようだ。
というようにのらりくらりしていたら、この日のメインイベントで
あったはずの 石田寺 （歳三の墓）・ 土方歳三資料館 を
まわる時間が無くなってしまった。大好きなおかずをとっておきすぎて
最後におなかいっぱいになって食べられなかったパターン。ガックリ。
なので、次回は最初から高幡不動駅からスタートすることにします。
今後の予定：
