歴史メモは続く
大政奉還 読み仮名:たいせい-ほうかん
1867年11月9日(慶応三年10月14日)、徳川一五代将軍慶喜が
征夷大将軍の職を辞し、政権を朝廷に返上することを申し出、
翌日朝廷がそれを許可したこと。公武合体派の前土佐藩主
山内豊信の建白によるが、討幕の名義を失ったかに見えた討幕派は
同日討幕の密勅を得て、以後王政復古のクーデターによって
慶喜の辞官納地を決し、鳥羽・伏見の戦いを経て
戊辰(ぼしん)戦争へと発展させた。
建白 読み仮名:けんぱく
(名)スル
(1)政府・上役などに自分の意見を公的に申し立てること。
「政府に―する」
(2)「建白書」の略。
密勅 読み仮名:みっちょく
秘密の勅命。
「討幕の―」
勅命 読み仮名:ちょくめい
(1)天皇の命令。みことのり。勅諚。
(2)旧憲法下で、法律・勅令の形式によらず
天皇が大権に基づいて議会などに直接下した命令。